- 2010-07-28 (水) 10:49
- 日常
20年近く茶道を習っています。そのせいか、自分のことはさておき、人の手のしぐさや立ち居振る舞いに
目が行きがちです。
特に、その道のプロと呼ばれる人たちの手さばきや動きには決して無駄がなく、その姿には美しさすら
感じるものです。以前仕事で有名なパティシエにお会いしたことがありますが、デモンストレーションで
キッチン台の前に立った時のその方の立ち姿がとてもきれいだったのが印象的でした。
そこに至るまで果たしてどれくらいの修練を積んできたのだろうと思いを巡らせたものです。
茶道でも、入門するとまずは割稽古と言って、ふくさのさばき方からひたすら同じことを
繰り返し繰り返し練習します。
ひとつひとつの道具の扱い方を覚えて初めてお茶を点てるところまで通して稽古できるようになります。
私が今まで見てきた限りではありますが、歯科の世界においても評判の高い(=腕が良い)歯科医や
技工士の手つきは皆一様に無駄がなく、必要最低限の動きで最大限の効果を発揮しているように見えます。
器具の扱いひとつとってもそうですが、大げさに言えば、構えた瞬間の姿(型)で、その人の熟練度が
わかるような気がします。逆に言えば、その作業に慣れていない未熟な人の動きは、素人から見ても
無駄な動きが多く、美しくない、ということですね。
とは言え、煩雑に思われがちな茶道の点前も、その目的はただ、目の前にいる客人に美味しい一服のお茶を
味わってもらうためのもの。
床の間の掛け軸や活け花、由緒ある茶碗も、決して自分の財産や技を自慢するという自己満足のためでは
ないのです。
歯科に言い換えれば、全ては患者さんに満足して頂くための修練。やはり、これで良いという終わりは
ないのでしょう…。
「天才とは、努力し続けることのできる才能を持った人のことだよ」と浅田次郎の小説にありました。
稽古とは、一より習い十を知り、十よりかえるもとのその一 ―利休百首より
受付スタッフ K
- Newer: 継続は力なり・・・かな?
- Older: 勉強会
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://www.minowaic.com/blog/%e6%97%a5%e5%b8%b8/605/trackback/
- Listed below are links to weblogs that reference
- 構え、あるいは型 from 歯科インプラントセンター開業日記
