歯科インプラントセンター開業日記

インプラントの名医 三ノ輪インプラントセンター 東京 台東区

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インプラント Archive

All for one

 先週末は四国は香川県某市で出張オペでした。
処置はインプラント埋入手術。

 患者さんは82歳男性、以前にもインプラントを受診され快適に過ごしていましたので
今回も強い希望でのインプラントとなりました。
しかしながら患者さんはご高齢だけではなく複数のご病気があり、簡単にインプラントを
治療できる全身状態ではありません。
そこで今回の依頼には手術中の全身管理を担当する歯科麻酔医との同行です。

 依頼を受けてから手術当日までには依頼先の歯科医師とかなり頻繁なやり取りがありました。
また、患者さんの内科の主治医とも確認をさせて頂き手術が万全に行えるようにしました。
場合によっては手術を中止する、あるいは手術途中でやめる事も十分想定しての準備でした。
幸い患者さんの全身状態も安定されていて当初の予定されていたインプラントを無事に埋入する
事が出来ました。

 私たちは安全な治療をすることが最優先です。場合によってはインプラントを断念する場合も
あります。
術前に私達がどんなに煩雑な事前準備に時間を費やそうが患者さんの全身状態を守ることが第一です。
特にインプラント治療は中高年の患者さんが多いです。
中には心臓疾患や高血圧、糖尿病などの持病を抱える患者さんもいらっしゃいます。
そのような患者さんに安全にインプラント手術をするためにはいかなる時間がかかろうと関係ありません。
歯科医師と呼ばれる職業の当たり前の仕事です。

 インプラントはお金儲けの手段ではありません。
患者さんが快適な生活を営むための歯科治療の一つです。
歯科医師はもっと謙虚に患者さんとインプラントに向き合う必要があります。

 そして今回は歯科医師3名、内科医、スタッフの方々の大勢が一人の患者さんの幸せなインプラント治療を
サポートしました。

                 ”すべては一人のために”

 
 

人体への敬意

 爽やかな良い季節になってまいりました。先日は、上野の国立博物館で開催されている「細川家の至宝」展を観覧した後、中庭のベンチに座って青空に映える木々の緑をぼんやり眺めながら5月の心地よい陽ざしの恩恵にあずかってきました。

 さて、当院は「インプラントセンター」という性質上、オペがたくさんあります。もちろん歯科衛生士がアシスタントとしてオペ室に入りますが、私(受付スタッフです)も何かの手伝いができるようになればと、折をみて見学をさせてもらっています。血を見るのが大の苦手なので、始めはオペ室の外から恐る恐る見ていましたが、ある日意を決して(?)中に入ってみました。

 血を見て倒れるのではないか?という周囲の心配(あるいは期待)をよそに、自分でも不思議なほど平常でいられたのは新しい発見でもありました。

 学生の頃習った人体の形態や機能を思い出して頂ければわかりますが、本当に人の体というのは素晴らしく良くできているものです。普段目で見ることができる外部もさることながら、体内でも、生命を維持するために様々な器官や細胞が、今この瞬間も休まずに働いてくれているのです。

 ふと、そのようなことを考えた時に、血をみることくらい何でもない、と思ってしまったのでした。以来、血にあまり怯えることもなくなり、オペの手順や口腔内の形態を学ぶべく、なるべく見学をさせてもらうようにしています。

 

 私はもちろん歯科医師でも医師でもなく、また健康ゆえ病院ともほとんど無縁ではありますが、「お医者さん」と名のつく方々には、「人の体」への敬意を持って、患者さんと向き合って頂けたら、と僭越ながら思った次第です。

当院の前から見た建設中の東京スカイツリー

当院の前から見た建設中の東京スカイツリー

インプラント至上主義

 インプラント至上主義・・・の歯科医師がいますよね。
私には理解出来ません。
もちろんインプラントは良い治療法の一つです。
でも、インプラント以外の治療法でも十分な効果を得ることは可能です。
義歯(総入れ歯、部分入れ歯)、ブリッジなどでカバーできる場合も多くあります。

何故インプラント至上主義を唱える歯科医師がいるのでしょうか?

 昨日来院された患者さんはブリッジを希望で来院されました。
ご本人の希望ではブリッジを希望なのですがむしろ”インプラントは絶対にイヤ”でした。
幸いブリッジでも治療可能でしたのでブリッジのカウンセリングをしています。
カウンセリング途中で「インプラントの専門医院なのにごごめんなさい」とおっしゃっていましたけど、
患者さんの希望に沿うという事はとても大事なことだと考えています。
もしこの方の状況がブリッジでは厳しいのであればインプラントもチョイスの一つとして説明していたでしょう。
でも最初からインプラントありきでお話する事はありません。

というわけで私は”インプラント至上主義”反対派です。

チームアプローチ

 桜も散り葉桜も美しいと思う暖かい月曜日です。

 今月の毎土曜日は出張オペに出掛けました。
セカンドオペが1件、、サイナスリフトが1件、埋入手術が1件。
何れの出張も口腔外科医あるいは衛生士との同行でした。
 依頼を受ける際にいつも思うのですが「チームでお願いしたい」というリクエストを
受け入れてくれる依頼先の歯科医師に感謝します。
処置によっては歯科医師一人でも可能ですが依頼先のスタッフの教育を含めた指導だったり
処置自体が難易度の高い手技の場合には歯科医師一人では思うようにいきません。
まして依頼先の医院はまだインプラント処置がルーティンではないなら尚更です。
とは言っても同行が多ければ多いほど依頼先の医院にしてみればコストが発生する訳で
簡単に依頼出来る事ではないと思います。
オペを安全に的確に進める事は患者さんのメリットだと認識してくれる依頼先の歯科医師あっての仕事です。
 
 これから良いインプラント治療を導入しようとしている歯科医院はたくさんあります。
でも、コストをかけてでも良いクオリティーで導入しようと考える歯科医院は決して多くはありません。
というより殆どありません。
 依頼頂く歯科医院(歯科医師)に感謝と敬意の出張オペです。

インプラント第一症例

 今日は桜の涙雨。少し寒いですね。

さて、先週土曜日は関西某市に出張でした。
処置はインプラント埋入後の2次手術。
昨年の秋に1次手術をして半年経過した後の2次手術でした。
結果は上顎に6本埋入されていたインプラントは問題なくすべてインテグレイション(骨とインプラントの結合)
が得られていました。
6本のうちの3本は1次手術の際に依頼先の歯科医師2名(親子)が埋入したインプラントです。
術中に「おめでとうございます、初めてのインテグレイションです」と宣言(ちょっと大げさですが)しました。
これからインプラント治療がようやくスタートした歯科医師たちですので最初の症例は肝心です。
彼ら初めてのインプラント埋入がインテグレイションを得た事でこれからさらに高いモチベーションで
インプラント治療に臨めると思います。
伝えた際の歯科医師の笑顔が私にとっても嬉しい瞬間でした。

 正しい事を正確に行うことは決して簡単な事ではありません。
昨今のインプラントを取り巻く状況の中で本当に正しい事を行おうとしている依頼先の
歯科医師に敬意を表します。
でも、本当に良かった。帰りの新幹線で祝杯しました。

患者さんの主訴

 三月半ばですが寒い日が続きますね。
久しぶりのブログになります。

 今日はインプラントを希望される患者さんについて書いてみます。
歯科医院にインプラント処置を希望で来院される患者さまの多くは「噛めない」、「義歯が嫌だ」
などの理由が多いかと思います。
インプラント治療を終えることで当初の「噛めない」、「義歯が嫌だ」等の主訴は改善できます。
しかしながらインプラント処置が終了してもまた新たな主訴が生じることがあります。
それは「審美的な回復」です。
当初の「噛めない」、「義歯が嫌だ」はインプラントの歯が入ることで回避できることになりますが
患者さんの条件によっては審美的な回復が難しいことがあります。
またこの問題はインプラントが埋入されて歯が装着されて初めて気になる問題です。
インプラント処置の場合、機能の回復(噛めるようにする事)は大前提ですが「審美的な回復」も
重要な事と考えています。
この「審美的な回復」はインプラントを埋入する前に十分な診査・診断に基づき考察されなくては
なりません。
つまり、インプラントを埋めてしまってからでは「審美的な回復」がリカバリー出来ない事もあります。
しかしながら術前の状態において患者さんによっては審美的な回復のためだけに骨を移植しなくては
ならない場合が生じます。
ですが術後のいかなる状況も起こりえる事として術前に説明する義務があると考えています。
コンサルテーションで患者さんに起こりえるメリットとデメリットを子細に説明したうえで患者さんが
判断する事が重要です。
 
もはやインプラントは一般的な歯科治療として認識されつつありますが未だ機能回復だけで
審美的な回復まで行われているかと考えると疑問も残ります。
もちろん患者さんによっては噛める事を最優先にされる方もいます。
また、一方では審美を優先される方もいます。
歯科医師は患者さんの主訴を正確に把握し、また患者さんが気が付かない要素まで含めて
知っておく必要があります。
高額な費用と手術を受けるストレスと長い通院期間を上回るメリットが大切です。
患者さんの満足を得るために。

どこか2本がインプラントです。

どこか2本がインプラントです。

Begining of the 2010

 あけましておめでとうございます。

 皆様お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
静かに2010年があけましたが今年はどんな年になるのでしょうか?

 今年は今まで通り基本に忠実に臨床に取り組み、また若い歯科医師・衛生士・歯科技工士にも
原理原則を少しでも伝えられればと思っています。

 経済的な不況を呈する今日にインプラントをはじめとする歯科業界もインプラント費用の
ダンピングあるいはコストの掛からないような処置に傾向する状況も有りますが、
本当にそれがベストなのでしょうか?
勿論コストが掛からずに良い結果を出せるにこした事は有りません。
しかしながら安いという説明だけでリスクを伝えずに受診を了解しトラブルになってしまい悩んでいる
患者さんも少なくありません。
歯科医師は誠実に正しく説明する義務があり、個々の患者さんにとってベストな治療を確実に施術する
責任があります。
そんなシンプルな事が本当に出来ていると言えるのか。

 昨夜夜中にNHKの”逆転プロフェショナル”の再放送を見ていたら救急医療のドクターヘリを取り上げてました。
チーフドクターが最後の質問の「プロフェショナルとは?」との問いに「良いチームを作る事!」と言ってました。
歯科も個から多にシフトするタイミングです。
特にインプラントのような医療では。

温故知進

 師走も2週目、あっという間に過ぎて行きます。

 さて、昨日は講演会に参加いたしました。
テーマは「インプラント治療におけるリスクに関するシンポジウム」
演者は母校の解剖学講座、臨床検査学(旧病理学)講座、オーラルメディシン・口腔外科臨床講座の
3名の教授先生方でした。

 今回の講演で各演者に共通した認識がある事を感じました。
それは昨今のインプラント療法の問題点についてです。

 現在、インプラントを導入されている歯科医師(歯科医院)は飛躍的に多くなりました。
しかしながら、術者(歯科医師)にインプラントの知識と技術が?の現実もあります。
これらの問題は患者さんに直接的に多大な苦痛を与えることになり、事実歯科医療裁判の
事例でもインプラントがとても多くなっていると聞いております。
これらの原因はインプラントメーカー主導の講習会、受講される歯科医師の取り組む姿勢、
歯科医院の歯科医師を含めたスタッフの姿勢だと思います。
そのような問題点を演者の先生方は各専門分野から警鐘を鳴らしていました。

 講演内容は具体的には基本的な事項の再確認です。
解剖のこと、診査・診断、カウンセリング、外科手技、補綴手技、メインテナンス、と極めて基本的な事です。
なぜ今さらこのような基本的な事をオピニオンリーダー達が言っているのかというと、インプラントを導入
している歯科医師にこの基本的な準備が足りていないからです。
特に昨今では、コンピューター支援の解析ソフトや手術用のガイドなどがさも最新の技術のように思われて
それらを取り入れている事が最新のインプラント療法ですよ、なんて謳っている歯科医院。
これら最新の知見やテクノロジーが悪いとは言いません。
でも、すべて基本があっての道具です。
あたかもそれらがあるとオペがうまくゆくと勘違いしている歯科医師も多くいます。
当然事故も起こります。
良い結果を得るために受診したインプラントでとても大変な思いをされる患者さん。
インプラントに携わる歯科医師としてとても残念な思いをすると共に今一度自分自身の
インプラント治療への向き合い方を考えさせられる講演会でした。

私どもの医院のコンセプト”安心・安全のインプラント治療”は間違っていません。

PS 講演の中である先生が”温故知進”と仰っていました。
   ”温故知新”ではありません。
   ”古き顧みて(過去のインプラントの知見や失敗例に学び)、進むべき方向を知る”
   インプラントの基本は40年前から変わっていません。
   進化することが必ずしも良い訳ではありません。
   先人が築いたスタートラインを見つめ直すタイミングです。

錦秋

 文化の日の休みに家族で近くにある公園に遊びに行きました。
東京は急に寒くなり肌寒い一日でしたが子供たちは元気に駆け回っていました。

 私は外に出るときにはよく、樹木の葉の色、木漏れ日の様子、水面に映る光の具合に
意識して目を凝らすようにしています。
私の専門は補綴です、前歯にセラミックの修復をする事がよくあります。
歯科医師サイド(私個人)の考えなのですが審美的な修復とはきれいにする事も大事ですが
自然に見える事が重要だと考えています。
患者さんは白い歯がきれいだとイメージされるかも知れませんが白い歯はいかにも治療しました
と見えてしまうことも少なくありません。
自然に見える事、イコール治療していないように見える事が審美的な修復だと思います。
ですので自然の景色をよく観察しています。

春から初夏にかけてと今頃の季節の光が最も柔らかくて優しい光線です。

錦色

錦色

二日間

 とても気持ちの良いお天気ですね。
まさしく小春日和。
三連休は如何お過ごしされたでしょうか?

 さて私はというと口腔外科医、歯科麻酔科医とともに三連休の土日で歯科医師のための
インプラントコースを講演していました。
このコースを受講される先生はこれからインプラントを始める先生方が対象のコースです。
二日間という限られた時間の中でしたが皆様非常に熱心に講義・実習と取り組んでいらっしゃいました。
現在、本邦においては30弱のインプラントシステムがある中で今回のインプラントシステムを
お選び頂き、また私どものコースを受講して頂いたことはありがたいと思う反面大変身を引き締める
思いもあります。
数多のインプラントシステムの中には「安い・早い・旨い」のようにどこかのキャッチフレーズのような
メーカーもあり、また講義内容や実習も非常に雑なコースもあると聞いております。
そのような中で私どもが講義するインプラントシステムは科学的実証の豊富さ、製品のクオリティーの高さ、
術式の多様性と製品の価格の高さなどが気軽に取り組みたいと思う歯科医師に対しては
他メーカーに比べるとハンディになるかも知れません。

 でも安心できる製品や技術を患者さんに提供するのは当たり前のことではないのでしょうか?
歯科医師は安い製品を使い利幅をあげて、余計なコストを徹底的に削除して収入を得るのに必死です。
真摯に患者さんに向き合っていない歯科医師も多く存在します。

 そんな中あえて難しいインプラントシステムを受講して頂き、また最先端のテクニックなどは教えない
非常にコンサバな私どものコースを受講頂いた先生方は皆一様に安易にインプラントシステムを
選んでいないだけあって熱心でした。
そんな先生方のお役に立てるのなら=その先生方の患者さんに恩恵があるのなら、
コンサバだろうとなんだろうと意に介しません。
軽いノリのインプラント歯科医師は必要ありません。

 良いチームのメンバーが更に増えたような週末でした。

講義中

講義中

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