師走も2週目、あっという間に過ぎて行きます。
さて、昨日は講演会に参加いたしました。
テーマは「インプラント治療におけるリスクに関するシンポジウム」
演者は母校の解剖学講座、臨床検査学(旧病理学)講座、オーラルメディシン・口腔外科臨床講座の
3名の教授先生方でした。
今回の講演で各演者に共通した認識がある事を感じました。
それは昨今のインプラント療法の問題点についてです。
現在、インプラントを導入されている歯科医師(歯科医院)は飛躍的に多くなりました。
しかしながら、術者(歯科医師)にインプラントの知識と技術が?の現実もあります。
これらの問題は患者さんに直接的に多大な苦痛を与えることになり、事実歯科医療裁判の
事例でもインプラントがとても多くなっていると聞いております。
これらの原因はインプラントメーカー主導の講習会、受講される歯科医師の取り組む姿勢、
歯科医院の歯科医師を含めたスタッフの姿勢だと思います。
そのような問題点を演者の先生方は各専門分野から警鐘を鳴らしていました。
講演内容は具体的には基本的な事項の再確認です。
解剖のこと、診査・診断、カウンセリング、外科手技、補綴手技、メインテナンス、と極めて基本的な事です。
なぜ今さらこのような基本的な事をオピニオンリーダー達が言っているのかというと、インプラントを導入
している歯科医師にこの基本的な準備が足りていないからです。
特に昨今では、コンピューター支援の解析ソフトや手術用のガイドなどがさも最新の技術のように思われて
それらを取り入れている事が最新のインプラント療法ですよ、なんて謳っている歯科医院。
これら最新の知見やテクノロジーが悪いとは言いません。
でも、すべて基本があっての道具です。
あたかもそれらがあるとオペがうまくゆくと勘違いしている歯科医師も多くいます。
当然事故も起こります。
良い結果を得るために受診したインプラントでとても大変な思いをされる患者さん。
インプラントに携わる歯科医師としてとても残念な思いをすると共に今一度自分自身の
インプラント治療への向き合い方を考えさせられる講演会でした。
私どもの医院のコンセプト”安心・安全のインプラント治療”は間違っていません。
PS 講演の中である先生が”温故知進”と仰っていました。
”温故知新”ではありません。
”古き顧みて(過去のインプラントの知見や失敗例に学び)、進むべき方向を知る”
インプラントの基本は40年前から変わっていません。
進化することが必ずしも良い訳ではありません。
先人が築いたスタートラインを見つめ直すタイミングです。
- Newer: End of the 2009
- Older: 師走
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://www.minowaic.com/blog/implant/426/trackback/
- Listed below are links to weblogs that reference
- 温故知進 from 歯科インプラントセンター開業日記
